【導入事例】株式会社エムエムインターナショナル様|新規売上約1億円を生んだ営業改革|Notion CRMで営業DX・AI活用が全社に広がるまで


左から、株式会社エムエムインターナショナル・田中様、霜垣様、株式会社Modelist・呉縞
霜垣様:「自分で成功事例を作ろうと思ったんです」
株式会社エムエムインターナショナル(以下、MMI様)でビルメンテナンス事業を率いる霜垣様は、Notion CRM導入のきっかけをこう振り返ります。会社の指示ではありません。YouTubeで見つけ、約1万円のパッケージを私費で購入し、自分の成果で社内を動かした——そんな「現場発」の営業改革の記録です。
MMI様はマルハングループ100%子会社のビルメンテナンス企業。パチンコ業界の縮小を背景に、グループの第二の柱として外販営業を育てる転換期にありました。今回は、導入を推進したビルメンテナンス事業部部長の霜垣様、ロボティクス事業部統括リーダーの田中様、営業本部長の日浦様に、導入の決め手と現場の変化を伺いました。
MMI様はもともと、マルハングループ内の業務が中心の会社でした。転機は、グループとして「第二の柱」を作るという方針です。グループ外のお客様に向けた営業を拡大していく必要が高まり、同時に課題も見え始めました。
― まず、御社の事業と皆様のお役割について教えてください。
霜垣様:ビルメンテナンス事業の営業責任者をしています。当社はマルハンの100%子会社で、もともとはグループの仕事が中心でした。ただ、パチンコ業界全体が縮小していくなかで、グループとして第二の柱を作らなければいけない。外販で稼ぐ必要がある、という局面でした。
田中様:MMIに入社して20年になります。ロボティクス事業部の統括リーダーとして、営業の最前線に立っています。外部のお客様と仕事をするようになった当時は、時間がない中でお客様を知る機会がなく、現場は浅い情報でしか戦えていない状態でした。正直、私自身もこういうAIやツールは苦手な方でした。ただ、営業の現場にいる以上、使えるものは自分でやってみないと、と思っていました。
― 営業本部長の日浦様から見て、当時の課題はどこにありましたか。
日浦様:リードを獲得するためにコストをかけて、リード自体は集まってきていました。営業管理ツールをみれば、集めたリードに対して商談が始まって動いていることは分かるんです。ただ、顧客分析が全然されていないので、数字が一向に上がってこない。その結果、商談が長期戦になって、時間が経つにつれて、最終的にリードを失ってしまっているんじゃないか——そういう疑念がありました。案件の状況もそうです。社長から「あそこの案件どうなってる」と聞かれて従来の営業管理ツールを見に行っても、なかなか書いていない。「電話した」といった端的な記録しかないので、現状どう進んでいるか分からない。報告するのに、担当のメンバーへ確認をしに行かなくちゃいけない——そういう手間が大きくありました。

導入前の営業課題を、営業本部長の立場から語る、営業本部長・日浦様
既に営業管理ツール(CRM/SFA)を導入済みだったMMI様。それでも霜垣様は「どうしたらうまくいくのか」を探し続けていました。
― Notion CRMとの出会いを教えてください。
霜垣様:営業管理ツールを導入していたのに、うまく使いきれていませんでした。CRMもなんとなくわかっているつもりで、自分たちのオペレーションに落とし込みきれていなかった。どうしたらうまくいくのかを探してYouTubeを見まくって、呉縞さんの動画にたどり着いたんです。「YouTubeを見て、CRMがこういうものだということがようやくわかった」——そういう感覚でした。
― そこからすぐに、会社として導入されたわけではないんですよね。
霜垣様:まず自分で試しました。Notion CRMの約1万円のパッケージを購入して、動画を何度も見て真似をして、ChatGPTなどのAIも自分で試しながらアウトプットしていきました。まずは自分で成功事例を作ろうと思ったんです。
この「自分でつくった成功事例」は、約1億円の新規売上という形で結実しました。もともと数百万円規模の商談が中心だったなかで生まれた、大きな成果です。
重要だったのは、個人の成果で終わらせず、そこに至るまでの顧客理解や提案、商談のプロセスまでを残せたことでした。その実績と再現可能な仕組みが、のちの全社導入を動かす最大の説得材料になりました。

Notion CRMとの出会いと、現場から始めた導入の経緯を語る、営業責任者・霜垣様
― 会社としての導入は、どのように判断されたのでしょうか。
日浦様:実は、Notionの導入検討自体は以前から進んでいたんです。ただ、当時は決め手に欠けていて、導入までは至りませんでした。今回の導入決定にあたって大きかったのは、Notion AIでできることがどんどん増えていったことです。なので、既存のツールを置き換えるのではなく、追加投資という考え方で判断しました。実際に使うようになって、社内でも「Notion、結構いいね」という雰囲気になってきました。「営業のところのプロセスであったり、そういうところは全部Notionでやっていった方が、非常にスムーズというか、わかりやすい」ですね。
商談の経緯も検討の過程も、日々の活動がそのままNotionに残っていく。プロセスが残ること——それが導入の決め手でした。

実際にMMI様で運用されているNotion CRM画面(一部マスキング)
導入の進め方で霜垣様が最もこだわったのは、ツールの配布ではなく「教育」でした。
― 社内への展開は、どのように進めましたか。
霜垣様:研修を3種類実施しました。最初は幹部から(※Business Notion基礎研修)です。トップが理解していないと、現場には絶対に広がりません。今回いちばん大きな気づきは、「システム導入は、実は教育だ」ということです。カルチャー変革やツール導入・推進に必要な考え方・マインドセットに関する教育をやらないと、絶対に使わなくなるんです。
― 研修を受けた側としては、どう感じましたか。
田中様:営業として大事なセクションにいる以上、習得しないと、という気持ちでした。研修は合計12回、すべて参加しました。初歩の部分がわかると「やりたい」がどんどん広がっていくんです。3つめの研修の前には、私からメンバーにショートカット一覧を伝えたりもしました。
朝礼では、橋本社長自らNotionを使い資料を示しながら発信を続けたといいます。「導入を承認して終わり」ではなく、経営が自ら使って見せる。この徹底が、定着の土台になりました。

橋本社長も自ら参加された研修の様子(一部マスキング)
導入後の変化として日浦様が「一番大きい」と語ったのは、組織全体の、AIとの向き合い方の変化です。
― 導入前と導入後で、本部長の目線からいちばん変わったと感じるのはどこですか。
日浦様:導入前に感じていたのは、「AIを使っていきましょう」と会社で掲げていたものの、どう使っていくかが見えていなかったところです。GeminiやNotebookLMも入れてはいたのですが、各個人ができる範囲で使っているだけでした。それが、Notionに入ってNotion AIに質問する、頼むことが簡単にできるようになったことによって、AIを使うハードルが下がり、いろいろなAIをみんな積極的に使うようになった、それが一番大きいかなと思っています。
― 具体的には、どんな場面で変化を感じますか。
日浦様:資料作成ですね。以前は、月曜の会議でプレゼンしたい資料が前日の夜中や当日の朝に送られてくることも多かったんです。今は資料作成するメンバーはNotion AIに提案資料の骨子の作成を依頼して、上がってきたものを別のAIに渡して資料に仕上げていく。「ここを修正してくれ」って言ったら、AIに修正させるだけなので、資料作成の手間がかからず、資料の完成度が非常に高くなり、スピードも速くなりました。
CRMの導入が、AIを使う文化への入り口になった——その変化を現場で体現したのが、自身も「AIやツールを使うのが得意ではなかった」と語る田中様です。
― AIやツール活用が得意ではない中で、なぜやってみようと思えたのでしょうか。
田中様:正直、私自身、こういうツールは苦手な方でした。ただ、チャレンジはする方で、やってもいないのにああだこうだ言いたくはなかった。だからまず自分からやってみせて、「苦手だけど、できたよ」と見せるようにしていたんです。日報も、以前はその日やったことをただ並べるだけになっていましたが、今はやったことがどの企業・案件に紐づいているかがわかる。日々の活動が数字につながっているという意識を、真剣に考え始められるようになりました。

自ら実践を重ね、現場の浸透を支えた、統括リーダー・田中様
営業活動の記録が企業・案件と紐づき、担当者個人の頭の中にあった顧客情報は、会社の資産に変わりました。変わったのはツールだけではありません。使う人が変わり、組織が変わった——それがNotion CRMの導入の、いちばん大きな成果でした。

― 営業の記録が資産になり、AIの活用が組織全体に広がった。この変化を生んだ、いちばんの要因は何だと思われますか。
日浦様:営業の「型」ができてきたことだと思います。型が決まって受注率が上がってくると、営業してても楽しいですよね。決まらない営業は相当しんどいですから。
― 現場発の提案を、経営としてどう受け止めたのでしょうか。
日浦様:霜垣は以前から、いろいろな提案を私のところに持ってきてくれていて、「もっとこういうのはできるの」と聞けば「こんなんいけます」と返ってくる。話が早いんです。当社は普段、私が決めて現場に下ろすことの方が多いので、下から上がってくる提案は、むしろありがたい。Notion自体は私も以前から使っていたので、その提案が実現できるものかどうかは、判断できました。だから「じゃあそれを進めていこう」と、営業企画のメンバーも入れて、協力者を巻き込みながら進める形にしました。社長への説明も、理屈ではなく実際の成果からです。すでにできている仕組みと、出ている結果を見せたうえで、これを標準化していきたいと伝えました。社長がもともと目指していた、ナレッジをみんなで共有し、属人化ではなく誰もが質の高い営業をできる状態——それを形にできるのがNotion CRMだ、というつなぎ方です。
― 現場から見て、この広がりの原動力は何だったのでしょうか。
田中様:霜垣さんの熱意です。正直に言うと、始めからみんながこの熱量だったわけではありません。霜垣さんの熱が凄すぎて、ある意味、一人で突っ走ってしまっている部分もあったと思います。(笑)でも、霜垣さんは発信をやめなかった。その熱を重森さん・宮坂さん(導入推進リーダー)が受け止めてみんなが使えるように整えて広げてくれて、社長にも日浦さんにも伝わっていって――だんだんと組織の取り組みとして形をなしていったんです。その中で、私たちも「これが大事なんだ」と思えた。振り返れば、これほどの熱意があったからこそ、この導入はここまで浸透できたんじゃないかと思います。
グループ外のお客様へのサービス提供を第二の柱に育てるという目標に向けて、営業プロセスの資産化はまだ始まったばかりです。

― 最後に、これから導入を検討される企業へ、メッセージをお願いします。
霜垣様:私がCRMをいちばん学んだのは、高価格帯アパレルの世界なんです。顧客台帳——どのお客様が、いつ、何を買われたか。あの世界のCRMは本当にすごい。CRMがいちばん向いているのは、ああいう顧客台帳が重要で、お客様と長くお付き合いしていくビジネスだと思っています。ビルメンテナンスも、基本は同じストック型のビジネスです。だからこそCRMが活きる。同じようなビジネスの会社さんには、ぜひおすすめしたいですね。
田中様:チャレンジを許容する会社風土があるかどうかが大きい。私自身、決して得意なところからのスタートではありませんでしたが、やる前からあれこれ判断するのは嫌だったんです。自分からやってみて、「苦手だけど、できたよ」と見せる。まずは行動で示すこと——それがいちばん大事だと思います。
日浦様:正直に言うと、以前のCRMは営業ツールではなく管理ツールにしようとしていて、目的がちょっと違ったんです。それを言って管理してくれる責任者のような人もいなかった。Notionは活動が見えるから、重森たちが「しっかりやってますか」と言えるんですよね。何のために入れるのかという目的と、それを見て支えてくれる人。これから導入を考える会社さんには、まずそこを大事にしていただくといいのかなと思います。
■ 株式会社エムエムインターナショナルについて
株式会社エムエムインターナショナル(MMI)は、株式会社マルハンの100%出資企業として1996年9月に設立された総合ビルメンテナンス企業です。マルハングループのさまざまな施設管理で培ったノウハウを基盤に、オフィス・商業施設をはじめとする各種施設の清掃・設備保守点検から、清掃ロボティクス、不動産・プロパティマネジメント事業までを手がけています。人とロボットが協働する新しい清掃スタイル「清掃3.0」を提唱しており、現在は「メンテナンスから、マネジメントへ」を掲げ、ビルメンテナンス会社から「空間価値イノベーション会社」への進化に取り組んでいます。
所在地:〒101-0054 東京都千代田区神田錦町1-21-1 ヒューリック神田橋ビル7F 代表者:代表取締役社長 橋本 修一 事業内容:ビルメンテナンス事業(各種施設清掃・設備保守点検)、清掃ロボティクス事業、不動産・プロパティマネジメント事業 ほか URL:https://mmin-net.co.jp/
■ 株式会社Modelistについて
私たちModelistは、企業の成長を支援するために「デジタルバウンダリースパナー」人材の創出をミッションとしています。部門・職種・会社・専門領域といった“境界”をデジタルを介して越え、人と情報をつなぎ、学びと成果を循環させられる人材をデジタルバウンダリースパナーと定義しています。テクノロジー×イネーブルメントによって、人の学びや仕事への好奇心をリデザインし、知の共有を通じて人と組織の壁を超えたつながりを生み出すため、サービスの開発/研修事業を手がけています。
所在地:東京都港区北青山一丁目3番1号 アールキューブ青山3階 代表者:代表取締役 呉縞慶一 事業内容:NotionCRMサービス提供・コンサルティング、アプリケーション開発 URL:https://modelist.jp/
■ サービス概要(Notion CRM)
ModelistのNotion CRMは、Notion上に「顧客・企業」を起点としたCRM(顧客管理)の土台を構築しながら、「案件結果を管理する」のみではなく、意思決定理由や検討経緯を残す“プロセスCRM”です。誰と(人物/企業)、いつ・何を話したか(商談メモ/会議メモ/アクティビティ)、次に何をするか(タスク/次アクション)、なぜその判断に至ったか(比較検討・議論・背景などの検討プロセス)を、Notionのデータベースとページの紐づきで一貫して残せます。これにより、準備→記録→整理→振り返りが同じ導線で回り、ビジネスの再現性を構築可能になります。
■ Notion CRMに関してのお問い合わせ先はこちら URL:https://modelist.jp/contact ■ 本記事に関してのお問い合わせ先はこちら 株式会社Modelist 広報担当 Email:contact@modelist.jp
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